SQL

SQLアンチパターン:小数にFLOAT型を使っても正確な値を保存しません

どうも、シローです。

今回は、小数を表す列にFLOAT型は使わない方がいいよというお話です。

入力した値とは違う値が格納される

FLOAT型に値を追加してみます。

追加したレコードを表示してみます。

59.95以降のデータが省略されてます。

次に値を1000000000倍してみます。

実際に挿入した値(59.950000000000145)の1000000000倍ではないですね。

このように、少数部分に関しては実際に挿入した値通りにはならないことがわかります。

なぜ、そのまま格納されないのか

コンピュータでは全ての値がON/OFFで表現されます。

そしてONを1、OFFを0と変換して1,0の羅列になった数字を2進数と言います。

データベースに格納する際にも全ての値は2進数に変換されます。

そして、挿入した59.950000000000145という値は0 ~ 9の羅列で表現される10進数と言い、10進数を2進数で表現した形式を浮動小数点数と言います。

この浮動小数点数についてですが困ったことに全ての少数を2進数で表現できるという訳では無いのです。

そのため、格納する前に2進数で表現できるように少数部分を少し変更する必要があるのです。

今回挿入した59.950000000000145が上手く2進数で表現できるように59.95000076293945.....のような値に変わってしまった訳です。

FLOAT型の列をWHEREで絞り込むときの注意点

DBに入っている値をそのまま比較対象に扱ってもデータは取得できません。

取得するにはABS関数を使うと良いです。

うーん、直接使えないのは不便ですね。。

解決策:NUMERIC型を使う

NUMERIC型では格納する値の内、整数部分と少数部分を何桁までかを定義することができます。

NUMERIC(X,Y) ... Xが整数部分、Yが少数部分です。

少数部分を超えた値は全て切り捨てて格納されます。

格納した値は59.95までになるので、WHEREで絞り込むときにもその値をそのまま使用できます。

ちなみに整数部分の桁を超える値は格納できません。

要するに

  • 少数部分で超えた部分は切り捨て
  • 整数部分で超えた桁数は格納できない

という感じです。

このNUMERIC型を定義するときには、格納する値の範囲を仕様として明確にする必要が出てきますが、

格納したデータと実態のズレを防ぐことが可能です。

まとめ

  • 全ての少数はそのままDBに格納できる訳ではなく、場合によっては格納できるように値を変更している
  • 格納したFLOAT型のデータをWHEREでの絞り込みではそのまま扱っても期待したデータを取得できない
  • 少数を含む数値を格納する列はNUMERIC型にすれば少数部分で定義した少数部分までのデータを格納することができ、はみ出した値は切り捨てられる

 

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